2009年6月18日木曜日

最後の一つ

困る事がある。躊躇する事がある。

友人と酒を飲んでいて、頼んだつまみが串物や枝豆のようなみんなで食べる物だった時、最後の一つを取るか取らないかで悩むのだ。

今日、アルバイトから帰る途中、友人から連絡があり、駅側で飲む事となった。
私も明日はアルバイトがあるし、今日は平日なので、飯を食って軽く飲むつもりだった。

だが、私も友人も酒を飲み始めると安全装置がはずれるタイプ…。
飲みに飲んだ。
つまみも大盤振る舞いで、刺身から串物、焼き魚に洋物系。

2時間ほど呑んだ後、テーブルの上を見ると、
 ぽつんと小皿に残った一つの枝豆が…。
枝豆は最初の方に頼んだもの。それが呑み終わる時間になっても一つだけ残っていた。売れ残りの可哀想なやつだ。

だが、友人も私も手をつけない。手をつけられない。
なぜなら、つまみは唯一それしかないからだ。本当の最後の一つなのだ。


結局、最後の枝豆はどちらにも手をつけられることなく、私たちは帰ってきた。

そして今、私は晩酌としてウイスキーの炭酸割りを飲みながら、冷凍の枝豆を食べている。

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