ふたたび

2ヶ月ちょっと、禁煙していた。
禁煙していたと言うより、『禁煙を余儀なくされていた』の方が正しいが。

起きあがれるようになってからも煙草が入手出来ない立場だったので、たまに散歩途中に顔見知りの喫煙者がいた時だけ煙草をわけて貰い、隠れるように吸ったのが2～3回あったぐらいだろう。
私の人生の中で、一番長い禁煙帰還だった。

今朝、「体力づくりのため」と嘘を吐き、息を切らせながら近所のローソンまで行き、ネットバンクに残されたヘソクリをおろしてセブンスターとライターを購入。外の自販機でまだ冷たいお飲み物のままのデミタスコーヒーを買って、側にある公園の喫煙場所へ向かう。
灰皿の前にあるベンチに腰掛け、セブンスターを一本取り出す。最近のライターはもどかしい。点火するのに1分もかかってしまった。
思いっきり一服…。

ああ、生きてるな、俺…。

コーヒーで口をカバーしながら一服をおえた私は、マタイ木を切らせながら帰宅したというわけである。
さて、いつになったら家人の前で堂々と喫煙しても良いかと、真剣に悩んでいる土曜の昼である。