2009年10月15日木曜日

「しょうがないじゃない!」

“しょうがない”って、どういう意味なんだろう…?
私も度々使っているが、深く意味を追求した事はなかった。

どこの国語辞書(ネット上で)を見ても、
“仕方のない事・仕様がないこと・やりようのない事・つまらない事”
みたいな事が書いてある。


今日、アルバイトから帰ってくると、私の部屋は大きな音であふれかえっていた。
最初は上の部屋が模様替えの工事をやっているのかと思ったが、どうも音の響き方が違う。もう一度玄関を出て階段の方に身体を向けると、下の部屋から大きな音と叫び声が聞こえてくる。
ああ、下の部屋に住んでいる外人サンの子供が暴れ回っているんだな…。とりあえず納得した。まだ昼間だし、子供だから“しょうがない”と思ったのだ。子供でも幼稚園ぐらいならば理解出来るのかもしれないが、下の部屋の子供達はどうみても2~3歳だから、理解出来なくても“しょうがない”だろう。

そう思って、耳栓をして身体を休めた。まぁ、耳栓しても響くんだけど。


それから3時間後の夜7時00分。
まだ走り回っている…。その有り余る体力を陸上競技に傾けたら、将来は立派なマラソン選手になりそうだなっと思わせるほどの体力だ…。

それから2時間後の9時00分。
私は秘密のケンミンショーをイヤホンと耳栓をしながら見ている。

いくらなんでも酷すぎる…。私が認知するだけでも5時間。ずっと工事の音並の大きな音を出し続けているわけだし、少しは「集合住宅では走り回ると隣接する部屋に迷惑ですよ」と欠片ぐらいでもわかって欲しいと知らせておいた方がよいのかもしれない。
下の部屋のチャイムを鳴らした。きっと出てくるのは子供だろう。大人がいたら注意ぐらいはするはずだし、いつも大人の声がするのは10時過ぎだし。

「はい。」
あれ?大人だ…。母親の声だ…。
「すいません、もう少し足音に気をつけて貰えませんか?すごい音がするので…。」
母親の雰囲気が変わった。
「スイマセン、ニホンゴ、ヨクワカリマセン、ジャア。」(ドアを閉める)
おいっ!おいっ!いきなり日本語わかりませんってっ!今まで日本語喋ってたじゃないかっ!?っていうか、お前は日本人だろっ!?お前の母親はしっかりとした日本人だったぞっ!?

もう一度、チャイムをならした。
今度はドアを開けない。中から子供達がしっかりとした日本語で「ママ、誰?」とか話をしている。
ちょっとむかっときた。
「あの、日本語がわからなくても良いですけどね…。あまり大きな音を出すのは迷惑ですよ。子供さんに少しだけ注意してくださいね。」
と、ドア越しに。

次の瞬間、ドアの向こうから叫ばれた。
「子供のやる事なんだからしょうがないでしょっ!子供が騒ぐのはしょうがないでしょっ!しょうがないじゃないっ!私に言うなっ!」


どうもこの団地には“このて”の母親が集まる呪文でもかかっているらしい…。

2 件のコメント:

ひかり さんのコメント...

この国だけではないだろうが、常識を疑う人々、確実に存在します。
しかも、注意、時には助言すら聞こうとしない、今回みたいに逆ギレ、自己正当化の終末の行動、嫌ですね。
要は、人の気持ちがわからない人、考えない人。
こういう団地のご婦人方のようにはなりたくない、いつも心がけているつもりです。

あー、最近僕の自尊心まで侵される事態が起こったので、愚痴ってしまいました。申し訳なし。。。

赤髭 さんのコメント...

>ひかりさん

いま日本人に必要なのは、
“おもいやり”

“恥を知る”
だと思っています。やったもの勝ちが許されるような時代になりつつあるような…。杞憂であって欲しいのですが…。

ひかるさん、何か事件があったようですが、3人の“守るべき天使”の笑顔で復活してください。

私にも“守るべき天使”がいたらよかったのに…。って若き日の愚行を悔やんでおります。