2010年5月28日金曜日

Yさんからの

すっかり音信不通になっていた同級生から突然の電話があった。
同級生と言っても、私よりだいぶ年上である。そして共通の病気を持っている。

確か最後にあったのが6年ぐらい前だったと思う。
昔のサイトに行って過去の日記を読み返せば正確な日付がわかるのだろうが、あそこの記録には読み返したくない記録も沢山あるのでマウスを動かす手が拒絶反応を示している。だから、大ざっぱに言って6年ほど前だと自前の記録媒体である脳神経細胞連結が言うとおりに買いっておく。
Yさんも色々あったようだ。
私もこの6年、色々あった。

30分ほど電話で話したが、お互いに明るい話題は出ず、「お互い、身体を上手く誤魔化してがんばりましょう。生きているうちにクラス会でもやりましょう。」で締めくくった。
クラス会といっても、今では音信不通・所在不明・生死不明の人もいるし、すっかりと学生時代の繋がりを忘れて我関せずを貫いている者もいる。
なかなかクラス会を開くのも難しい。
とくに私の在籍していたクラスは生徒7名のうち4名がオッサンという事もあり、なかなか難しいのだ。

それでも音信不通だった人からの電話は嬉しかった。姿は見えなくとも、声が昔を思い出させてくれた事が嬉しかった。
こんな電話は嬉しい。が、もの悲しさもある。


今日は良く携帯が鳴る日だった。
仕事の依頼の電話。
親戚からの連絡。
妹君からの買物のリクエスト電話。
叔父からの暇つぶし電話。
Yさんからの突然の電話。
そして、ひとつ、悲しい電話。


電話の着メロが聞き慣れない音楽の時、ドキッとする。これはいつもの事だ。非通知やメモリ未登録の番号はBoowyのメロディー。ドキッとするメロディー。
登録済みの人は、私が思う各々のイメージの音楽。
聞き慣れた音楽でも心にあるものによってドキッとする事があるって事に気がついた。

私は18歳の時に同じ様な事が起きた。
あの時はどのような気持ちだったのだろう?今思い返しても余り思い出せない。
最近みたアニメか何かの台詞で、
「人は忘れるから生きていける。」
という台詞があったようにおもう。私は今、あの時の感情の記憶を忘れているから生きているのかもしれない。

あっ、台詞のでてきたアニメ、思い出した。
“Monster”だった。つい最近、全話見終わったあにめだった。ニナが言っていた言葉だ。
もう一度、見返してみようかと思っている。

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