兄妹

この歳で何だと思われそうだが、兄妹喧嘩をした。
日頃は会話も殆ど無いのだが、それなりの血縁者関係は存在していたと思う。朝の挨拶や、何かの言付けなどぐらいだが。

今日は違った。妹君も虫の居所が悪かったのかもしれない。せっかくの休みに私が早朝からキッチンでゴトゴトとやったからかもしれない。

お袋殿を巻込んでの言い争いとなった。
結局、言葉ではかなわぬ私は、せめてもの抵抗としての無視を続けたが、相手はそうは思わなかったようで勝鬨をあげられてしまった。
これが無性に腹がたった。年甲斐もなく腹がたった。こちらは負けを認めたわけではないのだが、相手に勝ちを高々と宣言されるのは腹立たしい。

現在も冷戦は続いている。
相手はキッチンを占拠し、私を兵糧攻めするつもりらしい…。
我が軍の食料在庫はチョコパイが一つとペットボトルのお茶があるのみである…。

多分、我が軍は負けるであろう…。
白旗を掲げて、キッチンへ行くであろう…。

我が軍は、『常敗無勝』のセルロイドの兵団なのだから…。