2012年1月28日土曜日

鶏・卵・鶏・卵・・・

簡単な手術だと言われていた。内容は理解しているつもりだが、何故にそれが必要なのかという所がいまいち得心いかなかったけど。
それでも現代医療の常というヤツで、なんらかの処置を行うのにもいちいちと手続きが必要になる。予約というやつだ。施術の予約をしたからには、『やっぱり納得いかないから…』と断わるわけにも行かないわけだ。そう言われていたので、モヤモヤした物を心に押し込めたまま術前検査に行ってきた。

採血とレントゲンと心電図。
検査は滞り無く終わって診察の時間。最後の説明と診察を受けるために待合所の冷たいベンチに座って待っていた。
「○○さぁ~ん!○○さぁ~ん!」と大声で急を告げるかのような切羽詰まった声で看護師さんに呼ばれた。なにか看護師さんの声が申し訳なさそうに聞こえてくる。行ったり来たりの話で良く意味が理解出来なかったのだが、要略すると検査結果が思ったよりも悪いのでもう一回採血検査してこいという事らしい。

それでもう一回、採血した。

それから1時間。検査結果が出るまで待った。
診察室に通されたが、なぜかケースワーカーの人と別の白衣の人がいた。
担当医が下を向きつつ、もごもごと何かを言った。「えっ?」と聞き返すタイミングで白衣を着た別の人が、
「検査結果から見ると、今の状態では施術後の合併症リスクが高すぎて手術出来ません…。もう少し数値が回復するまで様子を見ると言う事で…。(なんたらかんたら・・・)」

要するにだ。体調が悪すぎて手術した後に悪くなる可能性があるから手術出来ませんということらしい。そして放置しておいて調子が良くなったら手術して調子が悪いのを直しましょうと…。

調子を取り戻すための手術が調子が悪いから出来ず、調子が良くなったら調子をもどすための手術をするという、どうにも私のようなお馬鹿には理解出来ない結果となった。
脇の下をちょっと切り開いてカテーテルを入れるとか言っていたはずなのだけど、そのちょっとの脇の下の傷が悪化するぐらいの体調の悪さなのだろうか…。
それに『様子を見る』と言われたけど、放置しておいて戻る調子ならばとっくに戻っているはずである。というより、ここ2ヶ月では今が一番調子がよいのだけど…。自覚的には…。


というわけで、すっかりと予定が無くなりました。
まぁ、冷蔵庫を買わされてふてくされていたし、懐も寂しかったのでちょうど良かったと自分を納得させてから、昨日録画したブラタモリを見た。

何となく、ほっとしている自分を発見して妙に得心した。

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