2009年9月27日日曜日

眩暈と不可抗力

“不可抗力”
1 人間の力ではどうにもさからうことのできない力や事態。「あの事故は―だ」

2 法律で、外部から発生した事実で、普通に要求される注意や予防方法を講じても、損害を防止できないもの。債務不履行や不法行為の責任を免れるとされる。

と言う意味らしい。
私は最近、この“不可抗力”と言う言葉をよく使うのです。言い訳として…。


朝方、体調が良かったのだ。
いつもより目覚めも良く、朝食もしっかりと摂取出来た。

これがいけなかったのかもしれない…。
体調がよいと判断した私は、友人と共に出かける事にしたのだ。
目的地もなく、ただ昼飯を食べるというだけで電車に乗って島田に向かった。

その電車の中でのことだ。
友人の隣に立っていた私は、突然の眩暈に襲われたのだ。
本当に立っていられないくらいの眩暈だったのだ。つり革につかまっていたのだが、つり革で身体を支えるのが無理だと判断した私は手すりの鉄棒につかまろうとしたのだが…。

思いっきり友人のシャツを掴み、それを引きずり下ろすような形になってしまった…。
友人のシャツは肩口が伸び、肩がモロ出し状態になってしまったわけだ。


それから30分、友人は猛烈に怒っていた。
沢山の人の前で辱めを受け、ブランドシャツをだいなしにされたと顔を真っ赤にして怒っていた。

怒りは昼食を摂取している間も続いていた。島田で食べたのはお好み焼き。お好み焼きを口に頬ばりながら頭から湯気を出して起こっていた。
私はその間、
「あれは不可抗力だ。すまなかった…。」
と100回は言っていたと思う。

食事を終え、暇つぶしにいった公園でも怒っていた。
地元へ戻ってくる電車の中、私の後ろに立って怒っていた。
自宅へ戻る車の中でも怒っていた。


私は今まで生きてきた年数で怒られた数よりも多い怒りの言葉を浴びながら思った。
“不可抗力と言う言葉は、怒りの前では火に油を注ぐような言葉だ”

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